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日本マーケティング学会カンファレンス2020 ポスターセッション発表報告(2020.10.18)

ないよう

報告:インターネット調査品質委員会委員長 村上智章


 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食業界や観光業界・航空業界に大きな打撃を与えています。マーケティング・リサーチ業界も決して例外ではなく、対面で行うインタビュー調査は、オンラインに切り替えて実施せざるを得ない状況が生まれました。
  特に複数人で行うフォーカス・グループ・インタビューは難易度が高く、一筋縄ではいきません。そこでインターネット調査品質委員会では、オンライン定性調査の実施方法の業界標準となるガイドライン(仮)の策定に向けた活動を行っています。まずはその素案をクライアント関係者が多く参加する「日本マーケティング学会カンファレンス」のポスターセッションで発表し、広く意見を募ろうということになりました。
 今年の日本マーケティング学会カンファレンスは2020年10月18日(日)に開催されました。例年であれば、ポスターセッションはB1紙面に発表内容をまとめて、一つの会場に多くの発表者がひしめき合い、多くの人との対話の中から、様々なディスカッションを交わす場となります。しかし、新型コロナの感染拡大防止のため、初めてのオンライン開催となりました。参加者も各々の自宅PCからアクセスして閲覧するため、これまでのように紙面のようなレイアウトではうまく見てもらうことができません。そこで、事務局は機転を利かせ、オンラインでのポスターはA4横のPDF(12枚)という仕様に切り替えました。



オンライン開催になったものの、ポスターセッションへのエントリー数は54を数え、大変盛況となりました。発表者と参加者が直接ビデオ通話や音声通話しますと、システムに過剰な負荷を与えてしまいます。そこでシステムダウンを回避するために、上の図のようにテキストのチャット形式で発表者と参加者との間で意見交換を行いました。インターネット調査品質委員会では、いただいた貴重なご意見を鑑みて、引き続き “オンライン定性調査”の道標となる指針の作成に努めてまいります。
今年の日本マーケティング学会は、初めてオンラインでカンファレンスを開催したにも関わらず、これまで通りのコンテンツをうまくオンラインへの切り替えに成功するとともに、レコーディングした論文発表をカンファレンス終了後でも動画を閲覧できるようにするなど、様々な工夫が散りばめられていました。これは今後のJMRAの対外的な情報発信活動にも大いに役立つのではないかと思いました。
けいさいび

(2020.11.13掲載)