2011平成23年

「一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会第1回定時総会」開催

「一般社団法人」の認可書を内閣府より受理した2011(平成23)年、新たな法人名称を冠した第1回の定時総会が5月、東京都新宿区の「ハイアットリージェンシー東京」で開催された。平成22年度事業報告では、第一にJMRAとして初めての国際会議の開催となった「2010 APRC Conference Tokyo」に13カ国・合計535名を集めた実績を発表。企画・運営を行ったJMRAカンファレンス委員会、海外対応を行った国際委員会、機関誌『マーケティング・リサーチャー』 に国際関連の特集を掲載した出版委員会などの実績が評価され、JMRAの結束が強調されている。

議案の1番目に挙げられた2010(平成22)年度収支決算では、会費収入8,200万円の予算に対し決算額8,281万円と81万円のプラス決算額になったことが報告された。内閣府「平成21年度 日本経済2010」で「厳しい状況にある景気と雇用」と表された経済環境下にも関わらず、会員数を維持できプラス決算を導いた。

また平成23年度事業方針として「リサーチのウイングを広げよう」を紹介し、(1)環境変化に対応した積極的な情報発信活動の継続(2)産学官と連携した研究活動の推進(3)「ISO20252」の普及と新たなリサーチ規範の模索(4)「危機」に対応する事務局活動の推進、の4項目を重点課題として挙げている。これらの項目には、フェイスブックやTwitter(現X) といったSNSの出現により調査環境が変化しデータの考え方も変化し始めている時代状況を考慮し、データを取り扱う業界の人間として敏感にアンテナを張るべきという意志が反映されている。