2019令和元年
「JIS Y 20252」発行(10月21日〈月〉官報に公示)
2020(令和2)年品質管理基準を「JIS Y 20252」に切り換え
ISO規格は、日本では国家規格(JIS)化するのが慣例であったが、2006(平成18)年に制定された「ISO20252」は、長年そのままで置かれていた。ようやく2019 (令和元)年 10 月にJMRAの申請によって「JIS Y 20252」として国家規格化された。国家規格化にあたっては、JIS原案を検討する「原案作成委員会」を大学教授やクライアント側などの利害関係を集めて設立するところから始められた。JISのルールに基づいた日本語への翻訳作業も困難を極めたが、無事に経済産業大臣に報告し審査を経て官報公示を実現した。
翌2020 (令和2)年には、2001(平成13)年に発行された旧来の「JMRQS(マーケティング・リサーチ実施のための品質管理基準)」を、この「JIS Y 20252」 に切り換えた。
2018(平成30)年には中央省庁における統計処理のミスが明るみに出たことで、現在は公的統計分野における統計作成プロセスの水準向上を目指す「プロセス診断」が「JIS Y 20252」にのっとって進められておりJMRAも協力している。公的統計では郵送による調査や面接調査も実施されているため、「JIS Y 20252」の浸透を目的とした地方自治体の統計に取りかかるのはまだ先だが、着実に作業が進められている。