2022令和4年

統計界で最高の栄誉とされる「大内賞」を公的統計基盤整備委員会が受賞

第二次世界大戦による戦禍のもとで、日本の統計は、資料に加え、新たに統計を生み出す体制もまた壊滅的状態に置かれていた。このとき当時の内閣から要請を受けたのが大内兵衞博士である。大内博士は統計の再建策推進運動を中心となって進め、政府の「統計委員会」委員長として統計の基本法規である「統計法」立案にも参画した。なお「統計委員会」は日本における統計制度の基盤を構築した存在とも言われている。

これら大内博士の功績を記念し1953(昭和28)年度に設けられたのが「大内賞」である。「大内賞」は日本の統計の進歩に貢献した個人・団体などの顕彰を主旨とし、統計界の最高栄誉とされ、2022(令和4)年度までに333名・7団体が受賞した。

そして創設70回の節目にあたる2022(令和4)年度に、同賞をJMRAの「公的統計基盤整備委員会」が受賞した。

なおこの回をもって「大内賞」はその役割を終えることとなり、JMRAは最後の受賞団体という栄誉を担うこととなった。