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Researcher
お名前
W.N.
性 別
年 齢
37歳
会 社
株式会社インテージ
経験年数
13年(リサーチャー職4年、データサイエンティスト職9年)
好きな食べ物
スイーツ
座右の銘
不動心
もし生まれ変わるならなりたいもの
やっぱり日本人
イメージ
  • 質問 1

    あなたがリサーチャーとして成長を実感したのはどんな時?

    私が成長を実感したのは、調査結果を"借り物ではない"自分の言葉でクライアントに報告できたときです。
    リサーチャーの仕事は、ニーズのヒアリングに始まり、企画立案、調査設計、見積もり作成/調整、実査、データクリーニング、集計・分析、報告と多岐に渡ります。そのため、新人の時は一連のプロセスをこなすことに精一杯で、一番重要な調査結果の報告も、過去の報告書や先輩の言葉を十分咀嚼できないまま引用してしまうことがありました。ただ、経験を積んで自信がついてくると、言葉一つ一ひとつを自分なりの表現、解釈で報告できるようになりました。
    自分なりの言葉で報告するためには調査やクライアントについて十分に掌握していなければならず、その分クライアントの納得感に繋がることが多いのです。

  • 質問 2

    今だから言える失敗談

    失敗談としては、新人の時に、クライアントにとって調査はあくまで手段であり目的ではないということに気付けなかったことです。
    調査を生業としている者としては、調査目的に応じてきちんと設計をした調査結果を報告する事に終始してしまいがちです。しかしながら、クライアントにとって調査は、会社の戦略を策定したり最適なアクションを取るというゴールの一手段にすぎません。
    このゴールを意識して調査結果を報告しないと、いくら要件を満たした調査であってもクライアントと話がかみ合わず、クライアントの満足度が下がってしまいます。逆に、この点を踏まえていれば、クライアントのニーズを的確に捉えた調査や報告内容になるため、「君、よくわかっているね」と嬉しい言葉をいただけたりします。

  • 質問 3

    リサーチャーとしての悩み(過去・現在)

    私は新卒から4年リサーチャー職として経験を積み、現在は、調査データだけではなく行動ログデータ(TV視聴/Web行動/購買等)やIoTデータ(空間の温度/湿度/音圧等)を解析することでクライアントの課題解決を支援するデータサイエンティスト職に従事しています。
    現在悩みの種は、人の行動を明らかにする領域というのは、次から次へと新しい技術が出てきており、日々それらの技術にアンテナをはり習得していかなければならないということです。
    ただ、これは過去リサーチャー職であった時も同じでした。さらに言えば、過去リサーチャーとして培った、例えば緻密に分析設計をしたり、分析結果から意味のある示唆を導き出すというスキルがベースにあるため、現在何とか新しい技術についていけていると思います。

  • 質問 4

    いま気になる新商品・サービスなど

    今気になっているのは、やはり近年世間の注目を受けているAI(人工知能)でしょうか。
    AIの影響はリサーチ業界にも及んでくるでしょうし、長年リサーチャーが蓄積してきた調査設計、実査、分析、レポートノウハウもAIが学習し、効率的に業務を遂行する時代がくるかもしれません。
    ただ、だからといってリサーチャー職がなくなってしまうわけではないと思います。むしろ、AIが得意なルーティン作業、データ処理等はAIに任せることで、リサーチャーはクライアントの戦略やアクション立案の支援であったり、 クライアントの課題解決を支援するための新手法の創造などに時間を費やすことができるようになると思います。
    これから一層、リサーチャーの活躍の幅が広がりそうです。

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