~オンライン・インタビューのプラットフォームについてのウェビナー~
JMRAインターネット調査品質委員
リサーチ・コンサルタント
岸田 典子
6月18日(木)夜、リサーチャーの自主勉強会であるJMRXは、4月に実施した緊急企画:ONLINE定性 2020】第二弾として、オンライン・インタビューのプラットフォームについて学び合うウェビナーを開催しました。このプロジェクトは、フリーランス・モデレータの小野沢薫さん、吉田朋子さん、新宅美樹さんとJMRAインターネット調査品質委員会の私の4名のJMRX有志で始めたプロジェクトです。
コロナによる緊急事態によりオンライン定性が急拡大し、現在さまざまなオンライン・インタビューのプラットフォームが利用されるようになっています。しかしながら、それぞれのプラットフォームの提供するサービスにはどのような特徴があり、どのような違いがあるのかなどその全容をつかむことは容易ではありません。企画メンバーのモデレータは、調査会社ごとに異なるプラットフォームに戸惑うことも多い反面、複数の異なるプラットフォームの特徴に触れることから、よりよい調査のためにもっとプラットフォームについて学ぶ必要があると考えました。
各プラットフォームの特徴について知り、調査企画に合ったプラットフォームの選定という視点をもち、クライアントのビジネス課題に応える最適なソリューションを目指すことが今後のオンライン・インタビューの可能性を広げることになるのではないでしょうか。そのような課題意識から今回の主要なプラットフォームの具体的なよい点(Pros)とよくない点(Cons)についてみんなで学び合う機会を作ろうという企画はスタートしました。
今回のウェビナーでは小野沢薫さんの全体の進行のもと、オンライン定性において一歩進んだ運用をされている調査会社の方々と複数のプラットフォームの利用経験のある新宅美樹さんをパネリストとして以下のプラットフォームを紹介していただきました。
会社名 プレゼンター プラットフォーム
株式会社 定性維新の会 藤吉孝之様 V-CUBE+ライブストリーミング.com
株式会社 アスマーク 大原 萌様 FACEHUB+ライブストリーミング.com
楽天インサイト株式会社 濱田倫崇様 Zoom ウェビナー
フリーランス・モデレータ 新宅美樹様 1)Blue Jeans
2)マインディア
株式会社 スガタリサーチ Andrew Darton様 Discuss i.o
現在日本の調査会社でオンライン・インタビューに利用されるプラットフォームには、大きく分けて一般の会議用システム、定性調査専用に開発されたシステム、主に海外で利用されているシステムがあります。限られた時間の中で多様なプラットフォームについて学ぶため、パネリストの方には、以下の点に絞って発表をお願いしました。
1. クライアント及びモデレータから見て、参加者・モデレータは、画面でどのように見えるのか?(IDIとFGIで違いはあるか)
2. 提示物の見え方・画面共有の状態(可能な範囲で、画面のスクリーンショット)
3. ミーティングルーム及びバックルームの設定の仕方
また、以下の観点からのコメントもお願いしました。
・モデレータとしての使いやすさ/インタビュー中の使いやすさ
・調査会社としての利用しやすさ/セットアップを含めた運用のしやすさ
・調査会社が運用する上での留意点
詳細は、JMRXから公開の録画ビデオでご覧いただければと思いますが、以下は発表内容から各プラットフォームの主な特徴とよい点(Pros)とよくない点(Cons)をまとめたものです。
(※表現は編集しています。)