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たいとる

新型コロナに翻弄、一方、それに立ち向かう逞しさも

ほんぶん

JMRAウェブ・メルマガ分科会担当理事
小柳 雅司

2020年と言えば「新型コロナ/COVID-19」。
『新語・流行語大賞2020』の年間大賞に「3密」が選ばれたように、マーケティング・リサーチ(MR)業界も新型コロナに翻弄された一年になったということは間違いないでしょう。

年初を振り返れば、東京オリンピック・パラリンピック開催に夢を馳せ、それを契機に羽ばたく様子を夢見ていたように思います。しかし、その記憶も薄れる程、我々の生活、ビジネスにとって「新型コロナ」は未曾有の脅威となり、大きな爪痕を残しています。また、オリ・パラ期間中のWork From Home(在宅勤務)という言葉も、主語が「新型コロナ」に代わり主役を奪っていきました。

MR業界に目を転じると、コロナ禍初期においては、生活者の生活行動、様式、意識が大きく変化し、企業活動が停滞する中、我々の業界の活動にも大きな影響を及ぼしました。特に「3密」を伴うオフライン調査(訪問調査やFGI、CLTなど)は自粛せざるを得ず、感染が落ち着いた時期においても、安心・安全のための施策を講じる必要が生じました。

しかし一方で、オンラインGIやDI、オンラインによる説明会など新たな取り組みも始まっています。コロナ禍における技術の進化は、MR業界にも新たな武器を与えてくれました。また、同時にチャレンジする逞しい姿がそこにはあったように思います。

ニューノーマル時代のMRの在り方の模索はこれからも続きます。オンライン手法やAIなど最適解を求めるための手段の多様化を背景に、MRそのもののトランスフォーメーションの実現に期待したいと思います。

2020.12.15掲載