調査マネージメント・ガイドライン
JMRA<調査マネージメント・ガイドライン>の目的は、すべての会員社が調査一貫業務(営業企画ー実査管理ー集計分析)を通じての工程管理に関し、同一の最低基準(ミニマム・スタンダード)を遵守することを保証することである。
96年8月に発足した調査マネージメント・ガイドライン作成委員会は、ガイドライン作成に当たっての基本方針として以下4点を共通に認識することから着手した。
- データ品質の品質管理に的を絞ってフィールドワークを主体に(営業企画ー実査ー集計)を中心にした品質管理基準の作成を行う。 その際、マスサンプルを対象にした訪問面接調査を中心に検討する。
- 実施可能/遵守されるべきミニマムスタンダードであること。 (現状でスタンダード化できないものは目標水準としての課題設定にとどめる)
- 調査作業工程の透明性を確保すること。 そのための事実記録に基づいたテクニカルレポートを盛り込む。
- 協会加盟各社の独自性やノウハウを侵害するものではないこと。 (各社の独自性やノウハウの多くは、課題抽出/調査技法/調査票設計/分析手法・報告書作成にあるとの認識の上で)
ISO(International Organization for Standardization)9000シリーズ審査登録(認証取得)の動きが産業界のあらゆる分野に波及をみせている。
企業をとり巻く多様な環境条件の変化がある中で、存在理由のある品質管理システムの構築が、今や必須条件となってきており、その目標は「世界標準」であり、国際社会で共通するビジネスルールである。
当ガイドラインは協会の自主管理基準であるが、またクライアントに対し、すべてのデータが適切で倫理に基づいた基準にのっとって収集され、集計処理されているということを再確認していただくことが究極的な目標である。
この目標を達成するために会員の守るべき最低基準を示す規則が定められている。
施行日:1998年9月1日
- 基本原則
- 原則
- 「マーケティング・リサーチ綱領」との整合
- 調査業務構成要素の管理
- ミニマムスタンダードとしての業務水準
- 営業企画
- クライアントとの契約
- 引き合いへの対応
- 企画書の必須要件
- 顧客の期待充足
- 回収数の報告
- 実査管理
- データ収集基準
- 調査員説明会(インストラクション)
- インスペクション(実査監査)
- 調査員評価・調査員トレーニング
- 調査結果の記録・管理
- 外部委託のケース
- 集計処理加工
- 集計処理プロジェクト管理
- 調査票のチェックおよび誤りの修正(手作業)
- アフターコード
- データ入力
- チェックコントロールの作成
- 集計
- 集計プログラム作成と調査機関の責任範囲
- 統計的検定、多変量解析または他の特殊な加工技法を用いた場合のデータ提示方法
- 「記録」の保持と保管
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