本文へスキップします。

フリーワード検索 検索

【全】ヘッタリンク
【全・SP】バーガーリンク
【お知らせ:詳細】お知らせ(すべて)

2024.01.01

事務局

2024年 新年のご挨拶

一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会
会長 五十嵐 幹


あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
2024年は「甲辰(きのえたつ)」としてイメージされるような「変革」や「激動」という大きな時代の動き、変化を予感させる年の始まりとなっております。

昨今の経済環境としては、長期化するウクライナ戦争や、2023年10月より顕在化したイスラエル・ハマス紛争等、先行き不透明な状況ですが、欧米各国では、コロナ禍からの反動によるリバウンド需要の拡大、インフレの長期化による経済の減速がみられており、新たな局面を迎えつつあります。日本経済においても円安・原材料高によるインフレの動きが出始めているものの、輸出産業の業績の下支えと継続的な賃上げを背景に、緩やかな景気回復も期待される局面となってきています。

その中で、コロナ禍を経た「生活者」の行動や購買に関するマインドの変化のスピードは速く、コロナ禍前の生活環境に戻っていく過程における支出の増加はみられるものの、今後の消費意欲は決して明るくない見通しであるとのデータも出てきております。

このような環境変化を踏まえて、「マーケティング・リサーチ産業」の重要性は一層高まっていると認識しており、「生活者理解」を深める新たなサービス、ビジネスモデルの開発、お客様(企業)にとって価値のあるサービスを提供する存在として「インサイト産業」への進化が求められています。「インサイト産業」の進化に向けては、これまでのアンケートデータだけではない、リアルタイムでのデータ収集や予測・分析を活用した迅速な意思決定を可能にするビジネスモデルの構築に加えて、周辺業界や他の産業と積極的な連携による新たな領域への拡大等、柔軟性のある組織体制の構築が求められています。また、これらの実行のためには、ビッグデータ、AI、自然言語処理等のテクノロジーを扱える人材の育成や採用への投資を積極的に行う事が必要となっており、幅広い分野でお客様のビジネスをサポートする役割が拡大しています。

最後に、日本マーケティング・リサーチ協会を支えて頂いているお客様、パートナー企業の皆様、加盟企業及びその従業員の皆様を含む全ての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。この「変革」「激動」の年を乗り越え、皆様とともに、「昇竜」の如く成長、発展していくことを誓い、新年の挨拶とさせて頂きます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年1月1日