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たいとる

リサーチ・イノベーション委員会 特別セミナー
『ビジネスマンがきちんと学ぶディープラーニング with Python』を開催しました!

ないよう

JMRAリサーチ・イノベーション委員会では、朝野熙彦先生(元都立大学教授)の標記新著の出版を記念し、リサーチャー向けにディープラーニングの全体像について学んでいただくことを目的として、リアル(会場)+オンライン(Zoom)のハイブリッド方式による、特別セミナーを実施いたしました。
当日は「まん延防止措置」が発令された影響がありましたが(3密回避には効果的でした)、会場8名、Zoom 20名(後日に録画視聴された2名を含む)の方々が参加されました。

朝野先生からは、今日のディープラーニングの発展に至るまでの歴史的解説に始まり、リサーチャーになじみ深い多変量解析との関係性にも触れながら、理論的にさほど特別な飛躍があったわけではなく、ディープラーニングの仕組みを理解すること自体は難しくないとのお話がなされました。
また、後半は300サンプルのデータ例を基に、Pythonを用いた実際のプログラミングとデモンストレーションが紹介されました。データを処理するステップは簡潔な数式で表現され、そこからPythonのプログラムに落とし込むのはきわめて容易なことが示され、演算の回数を重ねるごとに誤差率が低減することを目の当たりにした参加者からは、たいへん参考になったとの感想が多数寄せられました。
(セミナー修了後、参加者の皆さんには使用・完成したプログラムが配布されています)。

ある程度の数式が登場することはやむを得ない内容でしたが(日本語の文章で説明するには長文となり、かえってわかりにくくなってしまう)、比較的数学に強い参加者が多かったことからその点は問題になりませんでした。仮に数学が苦手な文系の人であったとしても、「Pythonには無料のライブラリが多数あり、それらの構文を少し変更するだけでかなりのプログラムが組めてしまう」、「リサーチャーにとっては重回帰分析などと同じ」などの助言がありました。

今回は3回目の緊急事態宣言が発出される直前で、何とか「リアル+オンライン」での開催を果たせました。会員外からも、すでにディープラーニングに取り組んでおられる研究者の方などの参加があり、朝野先生との直接の意見交換などを通じて、特に会場参加の皆さまからご好評をいただくことができました。感染防止対策へのご協力など、誠にありがとうございました。

コロナ禍の先行きはまだまだ不透明なものがありますが、JMRAでは「リアル+オンライン」でのセミナー開催がこれからの重要な手法になるものと見ています。今後もより積極的に、Withコロナ時代に適した教育研修機会の提供に努めてまいります。

2021.5.17掲載