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JMRA・広報セミナー委員会(旧 トピックスセミナー分科会)『リサーチャーが読むべき本 2022・著者が語るセミナー・オンライン』
第1回(6月16日(木))開催レポート

広報セミナー委員会 林 美和子


JMRAの組織改編により、トピックスセミナー分科会から広報セミナー委員会に名称が変わり、今期は『リサーチャーが読むべき本 2022・著者が語るセミナー』と銘打って、業界で今、注目されている本の著者ご本人に登壇いただく企画を立てました。全四回のシリーズとし、いずれもオンラインでの実施の予定にしています。
また、新しい試みとして「企業単位での受け放題プラン」を設置し、10社からのお申し込みをいただきました。(個人毎の申し込みも可)
さらに、事前に広報委員会の委員の「マーケティングリサーチャ―がおすすめする本」の無料のプレセミナーを開催し、300名以上の方に視聴いただきました。

当シリーズの第一回にご登壇いただいたのは、『The Art of Marketing・マーケティングの技法』の著者で現在、株式会社・クーマーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏です。P&Gをはじめとする消費財メーカーでの25年間の実務体験から生み出されたパーセプションフロー・モデルの解説と音部氏の経験を知識に変えて進化し続けるマーケティング知見と思考力、組織をまとめ上げるマネージメント力が伝わる興味深い内容でした。
申し込みは300名、実際は240名と多くの方にご視聴いただきました。

パーセプションフロー・モデルはブランドを効率的に維持するための全体図で、関わるスタッフが俯瞰して徹底的に活用するために組織としての共通言語で表したものです。汎用性と再現性、さらには「各ステップで実行に携わる専門家が能力を発揮しやすい自由度を確保する」というマネージメントの意志も込められています。

パーセプションフロー・モデルの特徴は行動に影響する消費者のパーセプション(認識)を重視して、それを都度変化させる知覚刺激を抽出し、再購入までカバーしているところにあり、現在の行動を中心としたカスタマージャーニーとは目的と活用方法が異なります。

音部氏の消費者の生の行動や認識に関わるデータを深く読み込み、発せられた言葉の意味に拘って創造し表現する姿勢に応えるためには、パーセプションフロー・モデルの企画の意図を十分に理解して、消費者の仕組み、行動、意識、態度を丁寧に拾いあげ、読解するリサーチャーの力が求められています。
本著書にはマーケティング用語の解説や考え方の留意点なども詳しく記述されています。視聴された方、されなかった方も是非、お読みください。

シリーズの第二弾、7月15日に開催予定の【ストリート・ファッション】高野公三子氏も是非ご視聴下さい。

2022.7.1掲載