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さぶたいとる

国際潮流シリーズ第4弾:The Art & Science of Innovation (ESOMAR APAC 2023) 参加レポート


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GMOリサーチ株式会社 取締役
長田 幸也

ESOMAR APAC 2023:The Art & Science of Innovationに参加し、刺激的な3日間を過ごしました。
今回のESOMAR The Art & Science of Innovationはシンガポールで開催され、開催期間は11月8日から10日まで、会場はGrand Copthorne Waterfront Hotelで行われました。会場には280名以上の参加者が集まり、オンラインでは1,500名以上が参加するなど、非常に活況でした。さらに、70名以上の著名な登壇者が講演し、最新のリサーチトピックスについて熱心な議論が展開されました。

特筆すべきは、未来を担う若手のリサーチャーに焦点を当てたプレゼンテーションでした。
彼らが新しいアプローチやアイディアを探求し、これからのリサーチの方向性を示してくれました。若手層の活気ある発表は、将来のリサーチコミュニティに対する期待を高めるものであり、業界の新たな展望を感じさせるものでした。

会場ではさまざまなトピックが取り上げられ、アートとサイエンスのイノベーションが融合する未来に向けた洞察に触れることができました。
特に、デジタル技術とデータドリブン型のアプローチがどのように進化しているかについての議論は印象的でした。
これらのトピックに触れ、最新の動向を把握できたことは、マーケティング戦略を更に洗練させ、競争優位性を確立する上で重要な一歩となったように思います。

AI・VRの進化と未来のマーケティングリサーチ

幅広いトピックの中で特に注目を集めたのは、アバター・VRと調査サービスに関する講演でした。デジタル技術の進展がもたらす変革について理解を深め、これが今後のマーケティングにおいてどのような役割を果たすかについて洞察を得ることができました。

AI・アバター・VRの進化は、商品開発から市場調査までのプロセスにおいて新たな次元をもたらしていて、特に仮想環境での消費者の行動をリアルタイムで観察できることは、効果的なマーケティング戦略の構築に向けて貴重な情報源だと感じました。
同様に、調査サービスにおいてもバーチャル環境の活用が今後の展望を刷新して行くのではないかと思いました。

特に「合成AIアバターによって、アジアの調査エンゲージメントとデータ品質が向上するのか?」というテーマの講演が注目を浴びていたようです。

また、リサーチイノベーションに焦点を当てたセッションも多数ありました。AIや機械学習、データ分析などの最新技術が、リサーチの手法やアプローチに新たな可能性をもたらすのではないでしょうか。
これらのトピックを通じて、データドリブンの意思決定がますます不可欠になる中、アプローチをどのように進化させていくかがクリアになったとの声もあったようです。

雑感

コロナ禍を経て4~5年ぶりの開催だったので、久しぶりの再会を喜んでいた参加者の方も多かったように思います。会場は非常に活気に満ち、参加者同士のコミュニケーションが盛んでした。
リアルな対面での交流が、イベントに独自の魅力を与えていたように思いました。次回にも期待が寄せられます。

以上

2023.12.19掲載