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2025.01.01

事務局

2025年 新年のご挨拶

一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会
会長 五十嵐 幹


明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

2025年は「乙巳(きのとみ)」の年であり、物事の成長と変化を象徴します。この年は、挑戦と革新の年となることが期待されています。

昨年の2024年は「甲辰(きのえたつ)」として、変革や激動の年でしたが、今年もその流れを受け継ぎ、新たなステップを踏み出す年となるでしょう。

私たちの産業を取り囲む世界経済、政治の動向としては、トランプ大統領の再選後、アメリカ経済は大きな変化を迎えています。特に、保護主義的な政策が強まり、貿易摩擦が増加します。これにより、世界経済にも影響が及び、特に中国やメキシコとの関係が緊張しています。また、ヨーロッパではブレグジットの影響が依然として続いており、各国の政治的安定性に揺らぎが見られます。さらに、中東やアジア地域でも地政学的リスクが高まっており、企業や消費者の行動に影響を与えています。

このような環境変化を踏まえて、「マーケティング・リサーチ産業」の重要性は一層高まっていると認識しており、「生活者理解」を深める新たなサービス、ビジネスモデルの開発、お客様(企業)にとって価値のあるサービスを提供する存在として「インサイト産業」への進化が求められています。特にAIの進化は、消費者の生活に劇的な変化をもたらしています。AIは、パーソナライズされた体験を提供し、消費者のニーズに迅速かつ正確に対応することが可能となりました。これにより、消費者の購買行動や生活習慣に大きな影響を与えています。

将来の見通しとしては、AI技術のさらなる発展により、より高度なデータ分析や予測が可能となり、消費者のニーズをより正確に把握できるようになります。また、AIを活用した新しいビジネスモデルやサービスが次々と生まれ、経済全体に革新をもたらすことが期待されています。

「インサイト産業」の進化に向けては、これまでのアンケートデータだけではない、リアルタイムでのデータ収集や予測・分析を活用した迅速な意思決定を可能にするビジネスモデルの構築に加えて、周辺業界や他の産業との積極的な連携による新たな領域への拡大等、柔軟性のある組織体制の構築が求められています。また、これらの実行のためには、ビッグデータ、AI、自然言語処理等のテクノロジーを扱える人材の育成や採用への投資を積極的に行うことが必要となっており、幅広い分野でお客様のビジネスをサポートする役割が拡大しています。

さらに、今年、日本マーケティング・リサーチ協会は創立50周年を迎える節目の年となります。この重要な年に際し、昨年のJMRAカンファレンス「Beyond “Marketing Research”~新産業の協働と創造へ~」が成功裏に終わったことを振り返り、新しい産業ビジョンの構築に取り組んでいきます。

最後に、日本マーケティング・リサーチ協会を支えていただいているお客様、パートナー企業の皆様、加盟企業及びその従業員の皆様を含む全ての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。この変革と激動の年を乗り越え、皆様と共に昇竜の如く成長、発展していくことを誓い、新年の挨拶とさせていただきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2025年1月1日