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開催報告「生成AI活用・情報交流会(第3回)」(2024.09.05)

インターネット調査品質委員会
二瓶 哲也


第3回の生成AI活用・情報交流会を2024年9月5日に開催しました。
この情報交流会は、業界全体の発展のために参加者同士が気軽に情報交換できる場を目指して6月から実施しています。

生成AIの活用事例をテーマとしたライトニングトークでは、インターネット調査品質委員会の委員(インテージ二瓶・住吉)より、GhatGPTを用いた自由回答データの要約、及び不適切な自由回答の検知について、昨年度、委員会内で取り組んだ活用事例を紹介しました。
また、生成AIを活用した新たな取り組み事例として、インテージの林氏より、「ペルソナマーケティングにおけるAI活用の取り組み」について、事例紹介がありました。

1)自由回答データの要約

「ChatGPTの要約結果に再現性はあるのか?」「少数意見であっても示唆のある回答データを拾えるか?」という観点から、実際のアンケート自由回答データについて、ChatGPTを用いて要約させた検証結果を紹介しました。
多数が言及している内容は要約しやすいが、少数意見を拾うにはプロンプトの工夫が必要であること、など、要約を成功させるための具体的なプロンプト例を含め、事例共有しました。

2)不適切な自由回答の検知

「意味のない文字列のみの回答」や、「個人情報」、「悪口」、「アンケートへの否定的なコメント」等を検出する試みを紹介しました。不適切な回答の検知精度を上げるためには、不適切回答の「定義・具体化」を行うなどの工夫が必要であることなど、検証で得られた示唆を共有しました。
この点について、日経リサーチの太田氏からは不適切な回答を1つずつ評価させることで、検知精度を向上できる可能性について、具体的なプロンプト例を交えて共有いただきました。

3)ペルソナマーケティングにおけるAI活用の取り組み

インテージが保有する購買パネルデータを用いて、消費者のペルソナを自動で作成するアプリをつくる研究について、動作デモも交えて紹介していただきました。「ペルソナとチャットしながら好みを深堀する」というステップを組み込むなど、ペルソナの解像度を高める工夫を盛り込んだ内容で、参加者からの関心を集めていました。

 

これらのライトニングトークの後、4つのブレイクアウトルームに分かれて、それぞれのルームごとにテーマを設けてディスカッションを行いました。
各自のこれまでの経験や課題感の共有など、参加者同士で活発に情報交換が行われました。

今後も、様々なテーマで生成AIの活用事例やアイディアを共有し、ディスカッションできる場として、継続して情報交流会を実施していきます。
ライトニングトークをしていただける方も随時募集していますので、どなたでもお気軽にご参加ください。

2024.9.24掲載


次回案内

次回 10月度 生成AI・情報交流会(第4回)

 

 開催日 2024年10月2日(水) 18:30~20:00   参加無料

 情報交流会のお申し込みページはこちら(外部サイト:peatix)

過去開催レポートページのご案内