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開催報告:2025年度公的統計基盤整備委員会主催ウェビナー 第4回
「公的統計を用いたコロナ禍前後の地域別自殺率の変化と社会的孤立に関する分析」

公的統計基盤整備委員会 鋤柄 卓也


【講師】

久保田 貴文(くぼた たかふみ) 氏
多摩大学 経営情報学部 教授

【講演概要】

コロナ禍は地域社会にどのような影響をもたらしたのか――。

本セミナーでは、多摩大学経営情報学部の久保田貴文教授を迎え、公的統計を活用した自殺率の変化と社会的孤立の実態に迫りました。
厚生労働省の統計データや社会生活基本調査のミクロデータをもとに、地域差や時間的変化を可視化する分析手法がわかりやすく解説されました。
さらに、データクレンジングの重要性や生成AIの実践的な活用方法にも触れながら、社会課題を多角的に読み解くための実践的な視点が提示されました。

今回は、多摩大学経営情報学部の久保田貴文教授をお招きし、「公的統計を用いたコロナ禍前後の地域別自殺率の変化と社会的孤立に関する分析」と題して講演会を実施しました。

本講演では、公的統計、とりわけミクロデータを用いた社会課題の分析について、生成AIの活用から具体的な分析事例までが、分かりやすく紹介されました。

分析事例として、厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」を用い、コロナ禍前後の地域別自殺率の変化が紹介されました。
市区町村別データを3年移動平均で平滑化することで、中長期的な地域トレンドが可視化され、地域差や時間的変化を捉える手法が示されました。
また、公的統計を扱う際には、分類基準の変更や自治体名の表記ゆれといった点に注意し、丁寧なデータクレンジングが不可欠であることが強調されました。

後半では、「社会生活基本調査」のミクロデータを用い、生活時間の観点から社会的孤立を分析した事例が紹介されました。
孤立には「個人型」と「家族型」という異なる類型があり、性別や婚姻状況、都市規模によってその現れ方が異なること、さらに自殺の場所や手段とも一定の関連が見られることが示唆されました。

公的統計のミクロデータはもとより、丁寧なデータの下処理や生成AIの活用を組み合わせることで、社会課題をより立体的に理解できる可能性を感じさせる講演でした。

引き続き、公的統計基盤整備委員会では、会員社の公的統計やデータ利活用への関心と理解を深める取り組みを進めてまいります。

以上

2026年4月13日掲載