マネージャー育成分科会 一ノ瀬 裕幸
JMRAでは、業界の次代を担うリサーチ・マネージャーの育成を目標として、新たな教育研修体系の一環となる「マネージャー育成講座」をスタートさせ、この7月末に第1期のプログラム（全5回×各4.5時間のカリキュラム）を修了しました。
従来の研修は、どちらかといえばスペシャリストの養成を目指したリサーチ関連の専門知識やスキルを学ぶものが中心でしたが、調査会社および業界の発展のためには、経営面で車の両輪となるビジネスやマネジメント関連の知識を習得した人材も合わせて必要になるとの問題意識に基づき、開講されたものです。
本講座は、JMRA・HRマネジメント委員会のマネージャー育成分科会が主催し、立教大学経営学部の佐々木 宏教授（JMRA外部理事）を中心に、クライアント、大学の研究者、業界OB/OGなど幅広い講師陣の協力を得て、市場調査領域に特化した各種の題材を組み合わせたものになりました。
受講生からは、「本やWebでは学べないことが聞けて非常に有意義でした」「メーカーの方や各分野の専門の方にご講義いただき、より臨場感あふれる言葉でご説明いただけたことで内容理解が深まりました」など、たいへん好評でした。グループワークでの交流についても、「社内の研修とは違い、異なる文化や考え方を持っている方々と議論できたのは貴重な経験でした」という感想が多数寄せられています。
また、今回は第1期特別企画として、佐々木教授のご厚意により、講座とは別に立大・佐々木ゼミとの「産学共同（競走？）」企画となる、学生とリサーチャーが同じケース素材を基にグループワークを行ってリサーチ企画を立案し、プレゼン大会で提案を競う試みを持ちました。そもそもの目線が異なるため、結果は比較すべきものではありませんが、若者ならではのユニークな発想が面白く、リサーチャーにとっても大いに参考になりました。
（プレゼン大会の模様は、立教学院広報部の取材を受けています）。
JMRAでは、今回の受講生からいただいたご意見・ご感想を参考にさらなるブラッシュアップを図り、第2期以降の講座をより魅力的・実践的なものにしてまいります。
第2期の募集要項は
こちら
以上
2021.8.10掲載