JMRAインターネット調査品質委員会 委員長 村上 智章
JMRAでは去る4月14日に各委員会の委員の皆様を中心に「在宅勤務についてのチェックリストとアンケート」の依頼メールをお送りさせていただきました。そして、84名の方々からご回答を頂きました。回答していただいた皆様にはこの場をお借りして御礼を申し上げるとともに、その集計結果をご報告させていただきます。
■調査業界における職場のリモートワーク環境の実態
95%以上の人が自宅にWi-Fi環境があり、会社の仕事はノートPCでも可能だと回答しました。また、90%以上の人が会社で利用が承認されているウェブ会議システムがあると回答しました。一方、スマートフォンの支給率は63%にとどまっており、通常業務に差し支えないテザリングの容量を与えられている人は50%でした。
■調査業界におけるリモートワーク実施状況
「完全にリモートワークしている」と回答した人の割合は45%でした。「リモートワークをしているが時々出社している」と回答した人を含めると、回答者の89%がリモートワークを実施していました。
リモートワーク実施者(n=75)に対して、いつからリモートワークをしているのかを聞いたところ、24%の人が「2019年以前から」リモートワークをしていると回答しました。残りの76%の人が2020年に入ってからリモートワークを開始したことになりますが、その多くは4月に入ってからリモートワークをしていました。
■リモートワークを行う上で、困っていること
リモートワークを行う上で、業務面と(私)生活面のそれぞれについて困っているところをお聞きしました。業務面で困っていることが多かったものから順に「紙の書類の受け取り、提出ができない」が64%、続いて「社内とのコミュニケーションが難しい」が51%、「クライアントとのコミュニケーションが難しい」が44%でした。
また、(私)生活面で困っていることで最も多かったものは「運動不足になる」が87%で、外出を自粛していることから、かなり多くの人が在宅勤務を行うことでの健康を心配していました。
■リモートワークができていない理由
今回は多くの人がリモートワークを実施しており、リモートワークができていない人はわずか9名でした。参考となりますが、リモートワークができていない理由の多くは「会社に行かなければ、業務ができない職種」であったり、「会社に行かなければ、データにアクセスできない」といったように、リモートワークができない環境にあるようです。
■調査実施概要
調査実施期間:2020年4月14日~4月30日
調査方法:インターネット調査
回答者数:84名
2020.5.19掲載